思索記

ものを考える。詩。

今日はいい夜ダ

かねがね、金がねえこと 誰彼構わずバレバレ さて、はて、もうバテバテの崖っぷちだね やれやれ、遠い晴々 ちょっと待て待て、 今日はいい夜ダ

うんこ

望まなくても生まれる 望まれなくても生まれる あんまり生まれてこないと すごく望まれたりもする たまに悪さをする クサイ キタナイ 綺麗なうんこもある 小さすぎても大きすぎても 柔らかすぎても硬すぎてもよくない 丁度いいうんこがいい 調子が悪い日も水…

束の間の平和

「ふと足元を見ると」と小説の一節にあるもの。カラオケでオールして騒ぐ学生の深夜4:50の虚無。「あの人帰っちゃったのに私今何してるんだろう」。台風の目。ミシンの呼吸。それたちと僕たちの平和、或いは僕の平和。束の間

別れ

「春になれば、桜が咲くから」 うつむいたまま、君をそう言ったね。 僕は 「そうだね」 としか、言えなかった。

斜めから見たら手前側の上の下、 明るい白灯のそのねもと、 ひっそりと影はそこにいる スイッチ押すと、簡単に消える 光のあとをついて、影も消えてしまうような気がするけれど、 本当に消えているかは、わからない 100円玉の裏側みたい その影はきれいなグ…

右側

身体の中心に真っ直ぐ線を引いたら、 その右側と左側できっと全然違っている 2次元人は食べたもの口から出すしかないんだって。 身体の中心に真っ直ぐ線を引いたら 簡単にスイッチ、押すだけ ペコペコと切り替わるようになった 難しいことは左側に 気持ちい…

てくてく

お母さんがすこし先を歩くから、私は早足で追いかけた。影が変な方向に伸びることがおかしくて、気になったのだけれど、お母さんの背中が遠くて、あきらめた。大人になったら、考えることにする。

24歳

人生の都合、歳上の他人と話す機会が多かった。17歳の頃からそんな風だったから、会う大人、会う大人に「若い!」と言われた。最初は年齢より大人に見られていて、「そんなに若いとは思わなかった、大人びてるね」と言われてるんだと思って、なんだか嬉しい…

よくよう

よく欲に囚われて 両翼に醤油が飛び散った ごわごわになるまで洗濯して 選択して その先には何もないよって教えてくれた全ての物語を素通りする 加速してブレーキ 擦り切れてもう止まることもできない 「勝手だ。」 置いていかれる 鼻歌も歌えなくなった そ…

映画の切れ端

映画の切れ端 強がってつむぐ フィルムが擦り切れるまで 何度も繰り返す ソウゾウの産物 息をしてるのなら あなたも。 それでは到底届かない場所へ 先を行く人 きっと僕より早く死ぬ 抜かしていく人 きっと僕より長生きする 同じ道路水平線 釣り針が引っかか…

皮剥いて

皮剥いて 皮剥いて 剥いて たまねぎみたい みんな隠しているけれど 僕とおんなじ 調理してくれたらいいね あはははは 笑って誤魔化す ピエロに敬礼をおくる どこまでも続く線路 私の隣に誰かがいなくても 笑っていられたらいいね

反射

世界がつまらないのは 私がつまらないから 世界が灰色なのは 灰色の絵の具しか持っていないから あの人を嫌いであることと あの人がそうであることは関係ない話 豊かであれ 世界を豊かにしたければ。

雪国に生まれたのに 私の身体は土臭く 街を汚して生きている 頼んでもいないのに そっと抱きしめてくれた手 あたたかかったことを憶えている ひとりよがり どこへもいけないまま大人になった

雨のこと

首の角度を少しだけ上げると 街の隙間にめいっぱいの晴天 こんなにゆっくり雲が流れるのだから 私ももっとゆっくり生きようと思う 先週は雨が続いた 雨雲で暗いのはきらい 傘を持つことも 靴が濡れるのも嫌いだから 簡単に 裏返らないめんこみたい ちょっと…

幸せ

「あかん。泣きそうなくらい幸せや。涙出てくるわ。」 「ーーーなにが?」 「君にはわからんかもしれんけどね、晴れとるやろ?ほんで、街路樹の葉が揺れてる。風が吹いたら寒いし、今、道路を歩いてる。それがわかる。わかるってことが、嬉しくて、苦しいくらい…

いろんな靴を履いているね 履き潰された靴 大事にされた靴 大統領の履いた靴 マイケルジャクソンが履いた靴 僕の靴 白くて固い 駅で電車を待っている 靴 戦争に行った靴 戦争に行っている靴 どんな靴なんやろか いろんな靴があるね 履かないという靴 恋人が…

a

人生は長く、そして短い 身体は重く、そして軽い この世は地獄で、そして天国 私は日の差した家路を歩く 散歩へ向く老人とすれ違って。

がしょーん

がしょーん ビビッ 充電した 充電されないのに こんなに充電してきた 充電されないのに 好きな人ができたんだって。 充電してるね 高校生、フードコートで楽しそう 充電できてんのか?あれ 疲れた顔で、喫煙所 充電できてんのか?それ がしょーん 景色、結構…

ぽ。

ぽ。 ぽ。ぽ。 ぽ? ぽ。 爪楊枝 転がった ROLL OVER BEETHOVEN 茶色 ぽ。

僕は天才になりたかった

僕は天才になりたかった なりたかった。 歳を取って 天才にはなれないことがだんだんとわかってきた でも、僕は確かに天才だった みんなもそうだとわかってきた 僕は今もきっと天才だけど 天才にはなれない みんなもそう ときどき 海を見に行きたくなるのは …

うずくまり

うずくまり、日の影に 外は怖いところだね 四角い箱に詰められて 私は静かに眠っている 霧が晴れていくように ゆっくりと私は去なくなった 昔の私が書いた手紙は命綱 すんでのところで 窓から赤色の光がさした 今日は安らかに眠る。 2021.2.24 早朝

溺れる夢

求めているものは、どこにもなかった。 残念ながら。 インターネットは沢山のことを教えてくれるが、そこに、学べることは何もない。 残念ながら。 本を読むと沢山の知識が手に入るが、そこに、私を創り上げるものは何もない。 残念ながら。 私は私の目の玉…

きょう

ろくでなし スーツを着飾って

ありがとうございました!

「ありがとうございました!」 心を込めて言葉を吐くも 届いているのかいないのか 「またお越しくださいませ」 床に落ちた。 汗水をたらそう 爽やかな私を見失わないように

朝-2

最初から6速にギアが合ってる いつもは重い目蓋が、高速道路に乗り込むように、勢い良く開いた 血潮が氾濫するかのごとく エンジンがフルオートしている 朝だ! 今日は靴ひもを結ばずに出かける

朝-1

重い身体がぶら下がって 僕は赤子にもどる 起き上がることが怖いので 赤子のように声をあげる 世界が目を覚ますことを 窓から差し込む光が告げた 今日は何を食べようか それともこのまま眠ろうか

煙草

8cmの憂鬱 小さな発明が火蓋を切って 私は泣いた 苦しいじゃないか 耳鳴りを掻き消す砂嵐が 浅くなっていく私を吸い込んでしまえばいいのに 久しぶりの立直に ついていけなくなったからだ 空だ 憂鬱が息を吹き返した 憂鬱が息を吹き返させた

焦げた茶色

緩やかなオレンジ色のLEDがテーブルの上を照らしている オレンジ色のペンでは喜んで反射した 他のペンはケースの中だ 散乱するは、緑と茶色 緑は落ち着いている 混ざらずに、共存している 調和ではなく、決別している そうしたなかでの共存だ 茶色はどうだ …