思索記

ものを考える。詩。

焦げた茶色

緩やかなオレンジ色のLEDがテーブルの上を照らしている

 

オレンジ色のペンでは喜んで反射した

 

他のペンはケースの中だ

 

散乱するは、緑と茶色

 

緑は落ち着いている

混ざらずに、共存している

調和ではなく、決別している

そうしたなかでの共存だ

 

茶色はどうだ

焦げた茶色

影が段階を踏んで喰っている

焦げた茶色を喰っている

 

13°の傾きによって

僕の目の前で

焦げた茶色が喰われている

 

オレンジ色のLEDが

目の前でモノを殺している

 

ふとした一瞬の時間

釘について

感涙する

 

優しいはずの暖色のLED

包み込みながら、殺していた

 

焦げた茶色

焦げた茶色