思索記

ものを考える。詩。

人生の三課題

私は、精神と肉体を分けて認識している。

魂などの非科学的存在を信じているのではない。ここでいう精神とは、「私であるこの私を認識している私」のことであり、これは私は脳の作用であると思っている。

その脳の作用が脳を対象にして働くので、「脳の作用」つまり精神と「脳そのもの」を含んだ肉体とは分けて考えるべきだ。

 

さて、人生の三課題である。

人生の三課題は

①人間の習熟(知性の強化)

②仕事(生きていくこと)

③大志を持つ(精神が死ぬまでになすべきことを見つける)

である。

 

それぞれについて述べる。

 

❶人間の習熟 とは

知性には9つの種類がある。

①人格的知性→私の中の私を知る。メタ認知能力

②肉体的知性→健康、筋力、強い心肺、柔軟性

③道徳的知性→愛。人を助けること。思いやること、間違っていることは間違っていると言うこと。悪意を持って傷つけないこと。

④感覚的知性→五感を含めた感覚器官を最大限に発揮し、処理し、発展すること。

⑤創造的知性→全能思考(左脳と右脳の働きを共有して行う思考)によって、創造的活動をする能力。

⑥社会的知性→1対1、1対少人数、1対大人数、それぞれの場合において円滑なコミュニケーションが取れる能力。

⑦⑧⑨言語的知性、数学的知性、空間的知性→いわゆるIQ。

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この知性を高める努力をしていくこと。

これが人間の習熟であり、人生の課題のひとつである。

 

これはいわば土台である。

どんなに素晴らしいビジョンを持って

どんなに素晴らしい仕事をしようとしても

道徳的知性に欠けた下衆では不可能だ。

 

どんなにいい声を持っていて

どんなに歌がうまくても

創造的知性に欠けていてはツマラナイ表現にしかならない。

 

この9知性の習熟は人生の土台を作る重要課題である。

資格試験や受験等ではIQ的な知性が強く求められるかもしれないが、人生の視点からみればそらは一部だ。誰に求められずとも、全ての知性を磨かなくてはいけない。

 

❷仕事(いきていくこと)

経済的自立である。

資本主義国家である以上、労働して賃金を稼がなければ衣食住に困る。

自給自足をするもいいし、プロ奢られヤーのように働かないという働き方をしてもいい。ホームレスでだって問題ない。

とにかく、他者に依存せずに食い扶持を得ることが大切だ(究極的には他者に依存しないことなどできないが)。それが2つ目の課題である。

 

これによって、最初に述べた精神と肉体のうち、「肉体」を健康に保つことが目的である。

肉体が健康でなければ知性の正常な発達は望めない。

 

❸大志を持つ

9知性の習熟、肉体の維持については、共通課題であった。

しかし私たちの「精神」には、共通する課題は無い。各々が覚悟をもって決意する必要がある。大志を抱け、だ。

 

健康な肉体

経済的自立、安定した収入

9知性の習熟による教養

が得られたとして、

それだけで幸せだろうか?

 

私は違うと思う。

それじゃ、動物と変わらない。

人間が人間であるというのに欠かせないのが「精神」である。

この精神に目的意識を持たせる。

その達成に肉体を使う。知性をもって。

 

私(精神)は、私(肉体)にどんな人生を送らせるか。

私は私に何をさせたいのか。

私は私にどんな死に方をさせたいか。

私は私が何のために生きていると思うのか。

私は「私は何のために生きている」をどう決意するか。

 

これが大志である。

これがなければこの文脈でいう人間としては死んでいるのと同じである。

ただの肉体維持装置、動物になってしまう。

 

 

 

①人間の習熟(知性の強化)

②仕事(生きていくこと)

③大志を持つ(精神が死ぬまでになすべきことを見つける)

以上が人生の三課題である。

 

精進されたし。(私も頑張ります)