思索記

ものを考える。詩。

サツキも中盤!JPに泣いた若輩のバカ

やらなければならないことを先に伸ばして三千里、思えば遠くきたもんだ、腹をすかして飯を食らって、ソファをめがけて背面ジャンプ。人生を四半世紀生き伸ばしても、曲線は緩やかに下降していくだけなのかもしれない、そう自らを悲劇に語るおっさんに片足突っ込んだ青二才は、リモコンの「電源」ボタンをヌグッと押した。志村さんのモノマネをしている人、松本人志のモノマネをしている人が映り、「まもなく!(CMのあと?)」のコマーシャルが点滅した。JPとマドンナが20年ぶりの再会!の宣伝文句につられて、僕は依然ソファに横たわることを決めた。 JPのモノマネも、志村さんのモノマネも、「好き」の積み重ねとその出力で、芸で、ライブだ、と思った。マドンナ!が観たい、それまで粘るぞ、と首を傾けていた。いよいよもってして(それまで取り分けて大きな盛り上がりはなかったが)、マドンナが登場した。「聴きたいこと」が先にあって、それを聴くべきベストなタイミングくるまでの微妙な時間、そわそわとする時間に思い出話がちらりと、マドンナは左上に目を動かし、思い出をはなし、しゃべくりメンバーはそれにテクニックでリアクションを返す、後ろには「聴きたいこと」をいつ聴くべきか虎視眈々のハンターの目、いよいよその時がやってきて、ホリケンが放つクエスチョン! 「今はその、、お幸せなんですか?」 回答までは2秒と無かったが、そこにいる複数の人間の回答への注目が濃厚で、特殊相対性理論か!?、時間が突然ゆっくりと流れた。マドンナは「はい」と答え、「結婚6年目で、子供も2人います」と続けた。

その後の瞬発、JPの反応の素敵さに、僕は心を打たれてしまったのである。 「それはもう、良かったです、おめでたい(なんか違ったけどそんな感じ)」と言うJPの人相が、今の僕に足りないものをギュッと詰め込んでいるようで(ナルシズムの表徴、投影による昇華か!?の心の声、うるさい!)、少しうるっときさえした。

ふいに突き刺さるもの、穴の空いたポケットに入れて今日も明日も行こうと思いました。エンド。