思索記

ものを考える。詩。

今の私

今の私、と歌ったのはカネコアヤノだった。

 

今の私。

 

今の私に、僕は言葉を当てはめようと思って、10分かそこら、脳みそをもぞもぞとさせながら考えた。

 

今の私は浅薄な理想家だ。

 

音のある生活に憧れている。

名古屋で生活した3年と少しの間、その間で2、3日、僕はそんな私で在れた記憶がある。

「身も心も、しっかり私でいられる日なんて、2日くらいのもんでしょう。」本当にそうでした。

朝に目が覚めると、日光が眩くて心地よかった。一切の霧が晴れた思考が、人生を動かしている。私は私を動かしている。

誰かがいいと言っているから、ではなく

私がいいと思える、ビートルズを聴いた。

映画を見ようと思った。

 

正直な努力家。

「正直な」の部分はすぐに思いついた。

つづく言葉が見つからなかった。

小作人、庶民、一般人、、」

馬鹿だ、言葉を知らないな私は。

「大衆。」個人じゃない。

「リアリスト。」カッコつけるな。

「現実屋。」少し違う。

「努力家。」これだ。これじゃない、という気持ちが秒速3cmで思考の底を進んでいく。

でも、これか。

もっとかっこつけたいけど、そう思うのは浅薄な理想家だ。

正直な努力家として、この言葉で妥協しよう。

 

誰かに認められるなんてくだらないのだと、腹の底で受け入れて生きられるようになりたい。

これは浅薄でしょうか。正直でしょうか。

 

2020.9.18