思索記

ものを考える。詩。

言葉、という限られた世界

言葉とは何か、というと

頭の中に浮かんでいるイメージに

名前をつけたもの、だと思う

 

絵をポンと、書くだけで

言葉よりもたくさん伝わることがある

 

涙を浮かべて笑う方が

言葉よりたくさん伝わることがある

 

だから、言葉が表現できることは

思っているより限られている

 

しあわせ、という言葉を読んで

何をイメージしますか?

何色ですか?

どんな匂い?

触り心地は?

形はありますか

重たいですか

軽いですか

やわらかいですか、

触れないですか?

 

百人いれば

百通りのイメージ。

頭の中はすごい!

 

どこへも行かずに

どこへだって行けるのは

頭の中がものすごく

広く、深く

底無しだからだ

 

そして、まだ名前のついていない

脳の花火

綺麗だったり

汚かったり

言葉では表現されることなく

あなただけが感じたまま

誰にも知られずに散っていく

イメージたちの

一瞬の咆哮

 

芸術は爆発だ、と岡本太郎

どんな心像が込められていたか

人々には

どんな風に解釈されてきたか

 

百通りの爆発

 

限られているから

難しく

限られているから

面白い

 

本当の自由とは

言葉のようなものだと思います